子育て道場始めました。こういう記事を書いてほしいなどがあれば教えて下さい。

赤ちゃんの成長を促す「タミータイム」って何?その必要性と具体的なやり方

  • 2023年9月2日
  • Baby
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産まれたばかりの赤ちゃんを育児中のパパママ、そしてこれから出産を予定しているパパママの皆さん、「タミータイム」をご存じでしょうか?

まだあまり認知度が高くない言葉ですが、近年その重要性に注目が集まってきています。

書籍やネットで育児に対して積極的に調べるようなパパママであれば、もしかしたらすでに実践しているかもしれませんね。

この記事では、そんな赤ちゃんの成長を促す「タミータイム」について解説していきたいと思います。

タミータイムとは

タミータイムは、「保護者の見ている環境下で赤ちゃんをうつ伏せにして過ごさせる時間のこと」です。

このタミータイムを実践することで、赤ちゃんの頭部の扁平化を防ぎ、発達を促進させることができるのです。

回数は1日に2~3回が適しているとされていて、始めたばかりの頃は1回のタミータイムでは3分~5分行います。

慣れてきたら徐々に時間を伸ばし、30分程度赤ちゃんがうつ伏せで過ごせるようにします。

保護者は赤ちゃんの対面に同じようにうつ伏せになり、目を見つめます。

うつ伏せができず口や鼻が塞がってしまうようならば、無理はさせずに期間を空けます。

赤ちゃんのうつ伏せ寝は、SIDS(乳児突然死症候群)のリスクが非常に高いので、必ずパパママのどちらかがしっかりと補助できる環境下で行います。

タミータイムの効果

それでは、実際にタミータイムを行うことでどういった効果を得られるのか、具体的に挙げていきましょう。

①胸から上の筋肉を鍛えられる

赤ちゃんは通常仰向けでいますが、これは脱力した状態であるため筋肉を付けることはできません。

無理に筋肉を付ける必要はありませんが、健やかな成長を促すためには少しずつ筋力UPもさせていきたいところです。

タミータイムを実践すると、胸から上の筋力の発達を促します。

特に首と肩の筋力が鍛えられるので、その後の「ハイハイ期」にスムーズに移行できるはずです。

②頭部の扁平化を防ぎ

前述した通り、「頭部の扁平化を防ぐ」といった効果もあります。

赤ちゃんの頃は頭も柔らかく、同じ方向を向いて寝ると左右の形が変わってしまうこともあります。

さらに後頭部が下になった状態のままだと、後頭部が絶壁となります。

「成長段階で自然と治るよ」と楽観視するパパママもいますが、実際に絶壁のまま固まってしまうケースもあるのです。

生後半年を過ぎると徐々に固まってきてしまうので、なるべく絶壁にならないようにしたいものです。

ドーナッツ枕などを使用して予防するパパママも多いですが、タミータイムを実践することでも予防することができます。

③呼吸器の発達促進

赤ちゃんは常に仰向けで過ごすことで肺が広がりにくくなります。

そのため、なかなか腹式呼吸を覚えないというデメリットがあります。

しかし、タミータイムを実践することで肺がそれまでよりも広がりやすくなり呼吸器の発達が促されます。

無理のないペースで何度も繰り返すことで、自然と腹式呼吸ができ感染症予防効果も高まります。

タミータイムの始め方

ここまでの解説で、「ぜひ我が子にもやらせよう」と考えるパパママもいるかと思います。

しかし、前述したようにSIDS(乳児突然死症候群)のリスクもあるため、実践するには慎重差が重要となります。

まずはパパママがいる時に始めよう

タミータイムは、大人が傍でしっかりと見ていれば安全に行えます。

しかし、例えば「トイレにいている間」や「テレビに数分間気が向いた時」など、一瞬の油断によって事故に繋がる可能性があります。

それゆえに、まずはパパとママの2人が手の空いた時間にタミータイムを始めてみるのがベストであると言えるでしょう。

生後1ヶ月半から2ヶ月くらいから始めることの多いタミータイムですが、「すぐに始めなければならない」というわけではありません。

急いで実践して事故を起こしてしまっては取り返しがつかないので、1回目や2回目はパパママが揃った状態で行うことをおすすめします。

赤ちゃんをうつ伏せにしたら手を顔の横に持っていく

赤ちゃんをただうつ伏せにするだけではNGです。

生後1ヶ月半から2ヶ月くらいではまだまだ自分自身で動くことが難しいので、パパママが赤ちゃんの手を掴み、顔の横に持っていってあげましょう。

この位置に手があれば、上体を起こしやすくなるので、呼吸も確保しやすくなります。

パパママのお腹の上でタミータイムを行うのもおすすめ

床は水平になっているため、慣れるのに時間が掛かるケースも多くなります。

素早くタミータイムを体験させるには、「パパやママのお腹の上で実践すること」がおすすめです。

パパママは若干上半身を起こし、角度を付けてあげます。

こうすることで、うつ伏せの姿勢で顔を上げることがしやすくなり、スムーズにタミータイムを実践できるようになります。

回数を重ねるごとに角度を少なくしていけば、床でもタミータイムを実践できるようになることでしょう。

まとめ

今回は、赤ちゃんの成長を促す「タミータイム」について解説してきました。

仰向けでいる時間が長くなると筋力や呼吸器系の発達が遅くなる可能性があり、頭部の扁平化といったリスクも高まります。

タミータイムが実践できれば、赤ちゃんにポジティブな影響を与えることができるのです。

SIDS(乳児突然死症候群)のリスクを避けるためにもしっかりとパパママが監視できる状態で行う必要がありますが、健やかな成長を促すためにもぜひ実践してみましょう。