子育て道場始めました。こういう記事を書いてほしいなどがあれば教えて下さい。

おしゃぶりを使用するメリットとデメリット、実際に使用している家庭はどれくらい?

育児をサポートするアイテムとして長年日本で(世界中で)知られている「おしゃぶり」ですが、育児で使用した経験があるパパママも多いはずです。

しかし、以前は使用するのが当然という認識がありましたが、近年では「おしゃぶりは使わない方が良い」といった意見も強まっています。

実際にこれから出産を控えている場合、「おしゃぶりを購入して赤ちゃんに使ってもらうべきかどうか」を悩んでいる家庭も多いはずです。

この記事では、そんな「おしゃぶりを使用するメリットとデメリット」と「実際に使用している家庭の割合」について解説していきたいと思います。

実際におしゃぶりを使用している家庭の割合

それではまず、どれほどの家庭が赤ちゃんにおしゃぶりを使用しているのかを知っておきましょう。

ベビー用品を主に販売しているコンビ株式会社が以前行った調査では、「48%」の家庭でおしゃぶりを使用しているという結果が出ています。

この調査は2010年の調査結果なので、2023年現在はさらに使用率が低くなっていると思われます。

2020年以降では、ある育児サイトのデータで80%の家庭で使用していないとめいきしていますが、おそらく30%~40%程度の使用率が最も近いのではないでしょうか。

どちらにしても、昔のようにおしゃぶりを使用するのが当たり前という感覚ではなくなっており、少数派となってしまっているのが現実です。

おしゃぶりを使用するメリット

おしゃぶりを使用する家庭が減ってきているのは事実ですが、使用することで得られるメリットはかなり多いと言えます。

具体的に挙げていきましょう。

①寝かしつけやすくなる

育児中に寝不足になるパパママも多いかと思いますが、おしゃぶりを使用することで赤ちゃんの寝つきが良くなるため、睡眠不足のリスクを軽減できます。

「寝そうだけどなかなか寝てくれない」

そんな悩みを抱えている家庭も多いかと思いますが、おしゃぶりを咥えさせることで自然と寝付きやすくなるのです。

②鼻呼吸が身に付き口周りの筋肉の発達を促す

おしゃぶりを咥えている間は、必然的に鼻呼吸となります。

鼻呼吸では、あごや舌、口の筋肉が鍛えられるというメリットが得られます。

口呼吸が身についてしまうと風邪をひきやすくなるので非常に大きなメリットであると言えるでしょう。

③指しゃぶりを防げる

指しゃぶりが癖になってしまう赤ちゃんも多いですが、おしゃぶりを使用している赤ちゃんは過度な指しゃぶりをしなくなります。

赤ちゃんの指しゃぶり自体はそれほど悪い行動ではありませんが、手が汚れている状態でしゃぶってしまうと衛生的なデメリットがあります。

おしゃぶりであれば、消毒してあるため衛生的な面で安心して使用できます。

おしゃぶりを使用するデメリット

次におしゃぶりを使用するデメリットを挙げていきます。

これはまさに使用率が下がっている直接的な要因であると言えるでしょう。

①歯並びが悪くなる可能性がある

近年赤ちゃんのかみ合わせや歯並びを意識するパパママが増えてきていますよね。

小学生以降で矯正を始める子どもも多くなっています。

おしゃぶりを長期間使用してしまうと、歯並びやかみ合わせが悪くなるリスクがあります。

過度な指しゃぶりも同様のリスクがあるため、長時間行わないように心掛ける必要があると言えるでしょう。

②親と接する時間が減る

おしゃぶりを赤ちゃんにさせると、泣き止んだり落ち着いて過ごしてくれたりとパパママにとっては多少楽になります。

それによってパパママの心身の負担が減る分には良いのですが、「親子のコミュニケーションの時間が減ってしまう」といったデメリットも生じてしまいます。

そのため、おしゃぶりを使用しすぎないように意識しておかなければならないと言えるでしょう。

授乳しにくくなる可能性も

母乳を与えている赤ちゃんの場合、感覚の違いからか授乳を嫌がってしまう可能性もあります。

これは「乳頭混乱」という現象で、意外と可能性は高いのです。

そのため、母乳で育児をする家庭では、「授乳の直前におしゃぶりはさせない」「おしゃぶりをする時も長時間させない」といった工夫が必要だと言えるでしょう。

まとめ

今回は、「おしゃぶりを使用するメリットとデメリット」と「実際に使用している家庭の割合」について解説してきました。

おしゃぶりを使用する家庭は減ってきていますが、ここで挙げた通りメリットがあるのも確かです。

「使っている家庭が少ないから」といった理由で決めるのではなく、パパママでしっかりと話し合っておしゃぶりを使用するかどうかを決めるべきでしょう。

また、使用する場合もタイミングや使用時間などにも意識を向けるようにしましょう。